ならみおダイアリー

27歳で会社を辞めて、地元山梨県都留市にUターン。地域おこし協力隊 / 古民家ゲストハウスオーナーをしています。

流れる水の如く、そして時々、火の如く。


いよいよ、稲が穂を出した。

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隣の立派な田んぼとついつい
比較してしまって
焦って肩に力が入ってしまっていたけど

ふと
上から下へ ただ流れていく水を見ていて
ああ、人間も7割これなんだなって思ったら
焦ってもしょうがないじゃ〜ん、ってなった。笑

始めて田んぼに水を入れた日。
あたりはもう真っ暗なのに、
満月の光を受けて一生懸命にすすんでいく
水の姿から目が離せなくて
真夜中まで火をたいて、
ひたすら水のあとをついていき、
ワクワクしていたあの日。
ああ私はこの日のことを、
いつか人生の幕を閉じる直前に
思い出すだろうな、って思った。

「豊かさ」っていうのは
そういう瞬間をどれだけ
自分の中に持っていられるか
湧き上がらせることができるか、
なんじゃないだろうか。

つまりそう、
あるがまま、なすがまま
水のようにするすると流れていきながら
頼まれてもないのにきらきらと、温かく
火のように生き生きと、周りを照らす。
(考えなしに近づくと、やけどしてしまう。それもまあ愛嬌かな)

いろんなこと
つい難しくしてしまったり
正解を探そうとしてしまいがちだけど
行き着く先は、結局ここ。

時代がどんなに変わったとしても
大丈夫。
たいていのことじゃ死なないし
自分がどこから来てどこへ向かうかも
きっとわかってる。
だからその声をよく聞いて
恐れないで 戦わないで
にっこりと進んでいったらいいのだと思う。

なーんつって。
はあ、田んぼの魔力、恐ろしい。